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爆睡して、十一時半過ぎに起きて、シャワーを浴びて、サンドイッチを食べた。誰も降りてきている気配がないから、一緒に取ったパン各種をテーブルに『自由』と書いて置いておいた。
そして内部に入って、パン情報を送ったら、ログアウト組もいたようで、大感謝されて、食べていた。コンビニに行っていたらしい。良いのに。
で、副から『補給の仕方が不安で在庫が切れそうだ。タイミングを教えて欲しい』と、来たので、売れている数を聞いて、『それなら返却余裕だから、倉庫出資するし無期限無ローン』として、5000万円課金して、倉庫ごと複製を全部大至急やれと言い、そこから空いている組みでデフォルトを一個作り直してからの投入準備および、現在の投入ペース変更を伝えてから、その理由とタイミングと個数を一覧で送った。
恐縮されつつ、やる気と気合で受け取り、頑張る、やるから見ていてくれと言われて俺も頷いた。確かにもう、閉店ばっかりで、つまらなそうだ。俺の所は超順調で、ハーヴェストも全部余裕だ。慣れているからな。
桃花源&イリス系列も死ぬほど余裕。ルシフェリアはあえてやってない。予約安定である。ロックをしていない人々もかなりいそうだ。VRシティ系はロックしないからである。売り切れ上等なのだ。
そこはゲーム経験なんだかんだでデットスターロックとエキストラ・バーグはやはり強かった。トルネードもまぁまぁだ。慣れだ。猟犬は売り切れている。
父上から、資産の代理補填バンクやるかと聞かれたから「俺はやらないけど父上は自由で良いだろう」と送ったら、爆笑が帰ってきた。
理由は、それをやったら、シティが俺のになったとかが多数あるからだ。「それと公式から、案内所を公式枠出すから増やしてくれないかって俺経由で会社に来たけど、どうする?」と言われた。
それ、言われそうだなと俺も思っていたのではある。「公式枠なら、今のと差別化が欲しいけど何かあるかと聞いてくれ」と頼んだ。すぐに返ってきて「次の大陸のエフネス情報モニターを設置。それは、君の課金側。無料公式店は置かないって」と、来たので、「いや、公式をそれのみで良くないか?」と聞いたら、問い合わせしてちょっとしてから返事で、「ゼクスの動画系をなんとか取り入れてもらえたらそれがベスト」と帰って来た。
吹いた。ちょっと待っていてもらった。
そこで俺は、『ヨゼフ』『アイリス』『アイゼンバルド』『ユレイズ』の、過去にとったキャプチャー動画(ノリの料理とか初心者街とか)とゼスト・ハルベルト・ルシフェリア・クラウ・義兄弟二名に頼んで、ソロORパーティ動画データから彼らの風景をちょこっと(全員OKをくれた)、俺の猫アバターとその土地の誰か、ラフ牧師の本に入れたヨゼフ攻略風の俺リアル写真、ゼスペリアの教会の写真、なんかそう言うので、崖の上アングル夕暮れとかで冒険風、榎波とかも出して、レクスと琉衣洲のカットはユレイズに入れて、なんかそれっぽい各地紹介動画を作り、俺が、『全く画像と違うカッコイイRPG風』とか『シリアスな暗殺者の一生』とか『聖職者貧乏コメディ』とかのナレーションをつけて、セリフを聞かずに画面と俺のナレーション映像だけだとそれっぽいけど聞くと頭おかしい動画を完成させて、父上に送った。
これとともにどうだという話だ。父上が大爆笑してから、送った。公式は二つ返事だった。逆にエフネスを見てくれとか言われて、俺公式じゃないのにと思いつつ見た。これには、黒曜宮クラフトの枠をつけて、黒騎士の商品商会に似せて、『衝撃の展開!』ダダダダンと昨日からの各場面・準備・花火・イリス(ここは一画面に三個人店&桃花源をいれた)、夜中、今をはさみ『公式が案内所をくれた!?』として、『そして休憩者の皆様にスペシャルプレゼント、な、なんと!』として、俺のデッドスターロックのラストの一瞬のインフィニティを置き、『エフネス』と、格好良く開始。公式を流して、最後は、父上に『働け』と言われている黒曜宮の今衣装の俺で終わりにした。父上に来てもらった。父上ノリノリでやってくれた。
そして公式に送り、OKが出たので、モニターをそれにして、貰った各地に『公式とコラボ!』の幕で、『アースタロット・オンライン×黒曜宮クラフト案内所(新大陸情報!!!?)』というのを、店舗色をアースタロット・オンライン、マークも公式、で、モニター設置で、内装は和洋折衷だが、アースタロット・オンラインのゲーム風小物で満たして、ドドドドーンと一括設置のち、全広告をジャックして、『衝撃の〜』から、インフィニティ風俺まで流して、『位置』として案内所(公式)というのを追加した。
父上が吹き出していた。見ていたら、大量に人が来たし、ゲーム内部からも人が続々と溢れた。公式から大感謝感涙メールが、父上だけでなく案内所店舗にも届いた。一応返信しておいた。有難うございます、的な挨拶だけだが。そして映像を借りたフレ達から爆笑コメントが届いた。ラフ牧師が、あれで小説書いてくれとか言うから断っておいた。吹いた。
俺は、供給は大丈夫なので、高レベル武器系と、予約をこれからやるかどうかと、希望額と希望武器&装備を眺める作業に入った。父上は、建築追加分を俺に置いていくのを忘れなかった。笑った。ノルマ終わってるんだけど、と、思ったが、オリジナルデザイン依頼が超あると改めて知った。
地味に、お祖父様の研究施設系需要もあって、これから内部デザインなどなどをガッツリやりたい人に人気らしくて、『学習システムおけないか?』と言われたので、あれは版権俺だから、運営さんに連絡可能となったので、祖父案として聞いてみたら『是非ともやってください。こちらの最高学府にデザイン学部を設けてそこでどうでしょうか!?』と言われたので、OKして、かつ研究施設系にも設置していいかと聞いたらOKと言われたので、そうする事にした。
お祖父様超喜んだ。なので、最高学府の話をお祖父様と公式でやってもらったら、医療院に俺とお祖父様版権のVR医学の専門学習システムもというから、俺のは良いからお祖父様決めてくれと言ったら『うむ。感謝だ』と言われて、そこから連絡が取れなくなった。
医療院の白衣がロードクロサイトとだけは聞いた。もう一個、天才機関というのがあるから、お祖父様多分そこもやる気がした。料理もやれば、ロイヤル三つ星いるし、と送ったら『課金350は全部検討する』と帰って来た。けどなんかこれ、公式を俺達のっとりじゃないかと、若干怖かった。
まぁいいやとして、建築あまりにデザイン適用をしつつ、まずは、希望商品を見た。そしたら、黒騎士コラボの女の子装備希望が結構あった。かつ、ゴスイメージ希望の他、ロリは無いのでしょうかというのがあった。結構あった。
実はこれは、前々から言われていたのではある。男性向けでもロリータ希望があった。これらを作るのは決めた。後は、アンチノワールのギルド用ゲーム風のインテリア。ユレイズ設置の無料ホームに似合うやつ。これも良いだろう。床と壁紙の個別売色々なの。これも良いだろう。
なおこれは、黒騎士でも要望があり、和洋折衷の黒曜宮風も希望がある。OKだ。あとなんか、案内所をゲーム側にも建てて欲しいと来ていた。これ、確かに情報的にはそうなんだけど、どうなんだろうと思った。呼び込みができない。
が、別にそれは俺が考えなくても良いと思い直して、運営さんに、案内所を普通の露店にも出して良いか聞いたら、逆に大陸宣伝お願いしますと来て、各地の露店街にスペースを貰った。しかも俺オリジナルのも置いてって言われたから、置くことにした。
無料だから、商品を無課金デフォルトのアイテムオシャレに変更して、後は、各大陸の各街にズドドドドドンと設置しまくった。俺は全箇所攻略しているから行けたのである。これら――大ヒットした。
そして逆に課金露店街に人も増えた。見物客だ。さて、父上に納品して早いと感涙されてから、俺は装備と今決まっているインテリア、壁紙などをガシガシ作って、複製して、新店舗を建てて、明日からの10時開店用コピーも置いてから、1店舗ずつ設置して、アンケートに連絡先があった人には一斉送信、プラス一番大きい広告モニターの一瞬の2秒に『黒騎士ロリータオープン!』とだけ出して、各地に案内を追加した。次に『アンチノワールのギルドインテリア&床、壁』も出して、こちらは五秒だから地図付き。大ヒットで10000単位で全部売れた。
再アンケートで『有難うございました』ときたから、こちらこそだと俺は思った。VRは、こうやってすぐ対応できるのが俺は好きだ。
さて、予約希望武器&希望価格。99億9999万9999円が、MAXゲーム通貨だ。それでリアル課金は、1億が1万円である。俺は99までしか設定していないからというのもあるが、80億〜98億が希望額である。これ、やばい。そしてコメ欄にはリアルマネーで50万円とかあるのだ。
今まで1個、3億(ゲーム内通貨だ。リアルだと3万円となる)とかだったからだ。3億でも高いのである。う、うーん。しかも1000人くらいが、その80億以上。逆に30億1名とかが貴重だ。さて、その貴重な一名を見てみた。『高砂』とある。『僧侶』で『332』とある。俺はこの人を知っていた。
理由は、アイゼンバルドからの新規といういっぱいいたがリタイアリセットして、アイリスかヨゼフに行った人が多い、当時の高レベルプレイヤーでも辛いほどの超強いアイゼンバルドにて、叩き上げてレベルをガツガツ上げまくって、普通に限定テスト組にまで追いついた期待の新人だったのだが、ゲーム無課金派であるのでも有名で、僧侶の伝説のクラウのギルドにいてクラウに可愛がられていたのだが、本人あんまりクラウが好きじゃないようで大喧嘩して、ラフ牧師に拾われて、ラフ牧師は暗殺者&聖職者&僧侶だから、こちらでも僧侶を教わり、こちらはクラウより鴉羽色相が有名であるから直弟子的に習ったらしいが、なんかこちらも大喧嘩して、ギルドを抜けて、しばらくの間ラフ牧師が機嫌最悪に悪かったので俺は知っていた。なお、今回の僧侶職ショップの最初のお客様であるから覚えていたのもある。各職はチェック一応したのだ。0時にいた。一番早かった。
見ていたのは、伝説級装備をチラ見の後、その一個下の300以上の装備の片方である。セットをじーっと見ていた。
俺はここでふと、伝説的な中の有名人あんまり好きじゃない人の存在も思い出した。
しばらく見た後、330レベル装備を確認して、なんかすごく頷いて、出ていき、和服店に直行した。多分案内所を見ていたのだろうが、だとすると販売側なのだろうと考えられる。それで、和服側では、自分で合わせていた。
俺も好きな組み合わせだったし、完全にリアル着物知識があった。そしてあちらも、組み合わせを見て、何かこう、こちらに着物知識あるんだなみたいな納得の顔をしていて吹いた。俺のお祖母様は、茶道と華道の先生で、片方家元だったのである。余裕だ。
その後で、その人は、俺がイリスとやっている高レベル各職配置の店を見て、そこは眺めて出ていき、鴉羽Ver黒騎士に行って、ここはしばらくじーっと僧侶錫杖なんだけど、デザインよく見ると黒騎士を眺め、雰囲気からして黒騎士というか、その350レベル錫杖に興味がある感じで、続いてルシフェリアをチラ見した。ルシフェリアも僧侶が高いので、僧侶武器、得意でクラウにあげていたりもする。
桃花源にルシフェリア武器があると気づいたらしく、その人は見に行った。実はさっきの錫杖のデフォルトにルシフェリア銘である。その人は、腕を組んだ。首を傾げた。そして、二分くらい眺めてから、出て行った。
それから、鴉羽商會の武器店に向かった。展示しかしていない「???」の希望募集で、ここは最初に殺到だった所だ。空いた頃に向かったのだ。その結果、そこに置いてある錫杖を見て、首を傾げた後、ハッとした顔で目を見開き、硬直した。理由は推測できた。これは、鴉羽色相特化というか、それに近いほど威力が上がる350錫杖で、持ち主は現在俺のみで、最初から一個ロックにしてあった奴だからだ。
ラフ牧師は、鴉羽色相を実は、200くらいからいじっていないし、クラウは180くらいからいじっていないので、彼らには必要ない。むしろ邪魔な要素となる錫杖である。俺は色相調整も完なのだ。一瞬この人、優しい顔をして微笑した。
なんか嬉しいなと思いつつ、この人は俺と同じのを上げているのかというのと、俺的にガチ僧侶認定が可能な貴重な一人だとふと思った。
そして、30億円、つまりリアルで30万円まで出して良いとしたのだ。無課金派なのに……なんか、感動だ。その後、俺はストーカーして、その人の店舗を突き止めた。個人のスキル書店。うん、高砂のスキル書は有名である。
そしてその横、医療用復古聖遺物。ほう、と思った。さらに横、和装小物。俺はこれ、チェックして和装系店舗一覧で案内所にまとめたから覚えている。俺が見た中で趣味ダントツなのと、組み合わせがリアルで通るというのが貴重だった。なんちゃってじゃない。横、お花屋さん。VR環境だ。これもすごい。建築スキルだし。