ゼクスの闇汚染解除(★)
――闇汚染の強制解除法は、ひとつだ。
「ぁ、ゃだ、やだ、……ぁ、ぁ……ッ」
快楽がせり上がってきた時、ゼクスの瞳に、光が少し戻った。
「ぁ、ぁ……ぁ、ぁ、ァ!」
封印されていたゼスペリアの青を、時東が無理やり抜き取る。すると、尋常ではない快楽に襲われて、ゼクスが震え始めた。――ゼクスの、幼子のように怯えた瞳を見たとき、時東はぞくりとした。医療行為のはずだったのだが。
「ぁ、ああっ、あ!」
ゼクスの声が大きくなる。瞳にチカチカと艶が宿り始めた。ゼクスを後ろから高砂が抱き抱え、正面から時東が青Otherを抜いている。二人がかりでなければ、ゼクスの動きを封じるのは無理だったのだ。
「やぁっ、あああああ、だめだ、やめ、やめてくれ、いやだ、怖い、うあああ」
ゼクスが叫んだ。その声は、嘗て聞いたことがあるものに近い。
「あ、あ、あ、あああああ!」
時東がゼクスの前を解放する。ゼクスはそのまま激しい快楽に飲み込まれて、意識を失った。その状態で時東が封印処置をし、高砂が万象院の拘束処置をした。これにて、ゼクスを人々は取り返したのである。