お仕置き(Ver生徒会長)






 現在、手首を黒い手枷で頭上で固定され、首輪をつけられた五泰良は、両足を椅子の脚に固定され、膝を折った状態で開脚させられている。シャツ一枚で、ボタンは外れている。下半身には、なにも穿いていない。

 肉食獣のような切れ長の目で、キッと正面を睨んでいる。
 そこで悠然と微笑みながら、薔薇鞭を手にしているのは、理事長の高瀬宗一郎だ。高瀬は右手を動かし、左の掌にパシンと薔薇鞭を打ち付ける。それから前に歩みよると、鞭の先で、高瀬は五泰良の頬を打つ。痛みは無いが、朱くなった。

「とっとと挿れて終わらせろ」
「それは君がそうして欲しいだけだろう?」
「誰が」
「これは、お仕置きなんだから、君が嫌がることをしなければ躾けにはならない」
「……約束通り、他の生徒会役員には手を出すなよ」
「それは君次第だ」

 そう言って笑う理事長は優しげで、うっとりとした顔をしている。
 屈んで五泰良に顔を近づけると、高瀬はポケットから銀色のブジーを取り出した。

「っく」

 それを見て、五泰良があからさまに凍り付いた。過去にも何度か、その責め苦を経験していたからだ。

「うあっ」

 こればかりは、声を出さずにはいられない。だが、可能な限り堪えようと、震えながら五泰良は唇を引き結ぶ。どんどん進んでくるブジーに怖さと、これから与えられる快楽を予期し、五泰良は体を硬くする。

 ぐりっと、そのまま高瀬が尿道を暴いた時だった。
 コンコン、と、ノックの音がした。頭が真っ白になっている五泰良は、目を見開き、びっしりと汗を掻いたまま、震えているしか出来ない。

「入れ」
「失礼致します」

 入ってきたのは、理事長秘書の斑目裕唯だった。ちらりと会長を見たが、彼は表情を変えない。手にはバインダーを持っている。

 会長は前立腺を押し上げられたままの状態が続き、酸素を求めて口を半分開いて唇を震わせる。ずっと絶頂感が続いたままだ。

「ご報告が」

 そこから斑目が報告を始め、高瀬は真面目な顔で指示を出す。
 その間、ずっと深く、五泰良は前立腺を押し上げられていた。
 そして斑目が去ってから、高藤は笑顔で五泰良を見た。最早思考がブツンと切れ、頭が真っ白で、唇の端からは唾液を零している高瀬を見ると、にこやかに笑う。

「少し所用が入ったから出てくるよ、このままで朝まで、ね? それが今日のお仕置きだ」

 それは絶望的な宣言だったが、トんでしまっていた五泰良には、もう言葉は理解出来なかった。