お仕置き(Ver風紀委員顧問)
「もう……こんな事は……」
「――ほう。では、琉生先生に全てお話ししてこようかな」
「っ」
「おや? 随分と琉生先生には知られたくないご様子だ」
嗤う理事長の声に、風紀委員会の顧問である生物担当の教諭、氷堂皐月は悔しそうな顔で動きを止めた。在学中はその冷酷さから、氷の風紀委員長と呼ばれたその人である。
琉生……こと、数学教師であり生徒会長顧問の五泰良琉生とは、先日恋人同士になったばかりだ。その直後、理事長に脅迫され、氷堂は、呼び出されると理事長室へと向かい、体を弄ばれるようになった。
――まだ、琉生とは体を重ねていない。
これは、酷い裏切りだと理解していた。
理事長にも陰茎で貫かれたことこそないが、散々玩具で内部を弄られている。
いいや、前も。
「今日はブジーで遊ぼうか。自分で取っておいで」
その言葉に、氷堂がビクリとした。
「っ……それだけは……」
「お気に入りだろう? さぁ、早く。琉生先生に話しても構わないのかね?」
理事長の瞳が暗くなったのを見て、氷堂が取りに行く。
それを受け取った理事長は、嘲笑するような顔をしてから、黒光りがする椅子に氷堂を座らせ、白衣とシャツだけ着せたまま、下衣を取り去る。そして手首を頭上で固定し、足を椅子にM字に固定した。
それからローションをつけた、球体が連なるディルドを氷堂の後孔に挿れる。そのこぶが、氷堂の前立腺を押し上げる。すると氷堂の陰茎が、ほどなくして持ち上がった。既に体は快楽に弱く作り替えられている。
「さて」
そう言って、理事長がブジーを陰茎に挿入した。
「うあぁあ」
泣きながら氷堂がそれを受け入れる。
「ああ、あ、あ、あ、あ」
言葉になっていない嬌声が、理事長室に響き渡る。
「やぁ、ぁっ、んン――!!」
「気持ちいいかい?」
「いや、いや、辛い、あ、これは――」
大きく喘いだその時だった。
「なんだよ理事長、大切な話って――……!」
不意に扉が開き、琉生が入ってきた。そして氷堂の姿を見ると、目を見開き硬直した。目が合った瞬間、氷堂の涙腺が壊れ、ボロボロ泣きながら、きつく目を伏せる。
「や、っ、うあ……見ないでくれ、あああああ!! やぁ、あ、ああ! 待っ――うあ、あ、出したい、や、出る、待っ――ンああああ、イ、イってる、やぁ、イきっぱな……んっ、あ、見ないでくれ、やぁ、やだぁ、ああああ? あ? いうああああ」
その様子に、琉生が思わず唾液を嚥下する。
理事長がその時、ゆっくりと振り返り唇の両端を持ち上げた。
「準備をしておいてあげたんだ。まだ後孔は犯していないから、安心するといい。もうトロトロに挿れる準備はして置いたけどね」
泣きじゃくる氷堂と嗤っている理事長を交互に見つつ、琉生は頭が真っ白になり、どうしていいのか分からなくなったのだった。