条件








「随分と上手くなったね」

 理事長の長い陰茎を口淫した珠白は、白濁とした液を飲み込んでから、必死に息をしていた。

 理事長に抱かれるようになったのは、外部入学し、入寮したその夜だ。奨学生は、全員体を開発されるのが、裏の入学条件なのである。理事会の誰かが飼い主となり、在学中に調教を施す。そして、卒業後、将来の就職先を保証してもらう制度だと珠白は聞いていた。

 風紀委員長になった今も、これは規則であるから逃れられない行為であり、調教を受けている。理事長室ではいつも朱い首輪を嵌められている。シャツ一枚だけにされ、跪き、 現在は陰茎の根元に黒いコックリングを嵌められた状態だ。後孔は既にトロトロで、いつでも受け入れられる状態。

 このリングと後ろの準備は、日常的にしておかなければならないことになっていて、リングはそもそも自分の意思では外せないよう鍵がかかっており、後ろの準備は朝起きて最初にするよう躾けられている。

「手をついてお尻をよく見せて」

 言われたとおりに四つん這いになると、理事長がつぷりと三本の指を入れて、バラバラに動かした。

「ぁ……あァ……あぁ……」

 体が待ち望んでいた刺激に歓喜し、すぐに甘い声が零れる。

「ああっ」

 前立腺をトントンと優しく刺激され、ぶるりと珠白は震えた。射精したい。だが、それは許しが無ければ、物理的に出来ない。

「今日は、どの玩具にしようか。君はどれがいいかね?」
「あ……」
「そうか。あのバイブがいいのか」

 珠白には選択権などない。

「その前に、ご褒美の鞭をあげよう」

 鞭とバイブを取ってきた理事長が、先に鞭をふるう。六条鞭が、バシンバシンと珠白の白い臀部を打ち、朱く染めていく。

「んぅ」

 その痛みに、珠白はイきかけた。

「んっ!」

 続いてバシンとやられた瞬間、ビクンと体が跳ねる。ドライで果てていた。

「おや、悪い子だ」

 理事長はそう言って冷たい顔をすると、小型のバイブを珠白の中に押し込む。そして抜けないように固定した。振動はさせない。

「お仕置きだ。このまま見回りに行くように」
「っ、は、はい……」

 拒否する権利は無い。
 内心では悔しかった。だから唇を噛みそうになるが、反抗的な表情など見せれば、どうなるかはもうよく理解している。珠白は制服を着直すと、なんでもない顔で、風紀委員長の顔をして、理事長室を出た。


 見回りをしていると、急に電源が入ったり止まったりして、快楽に震えながら、なんとか周囲に気づかれないようにと頑張って、珠白は歩くこととなった。そして定められた場所を全て見回ってから、理事長室へと戻る。

 すると校舎の各地に設置してある防犯カメラの映像で、珠白を見ていた様子の理事長が嘲笑した。

「いやぁ、すごいねぇ。表情に全く出さないんだから。こんなにド淫乱になったのにねぇ?」

 クスクスと理事長は嗤ってから、じっと珠白を見る。

「どうされたい? 正直にいってごらん」
「あぁっ……犯して下さっ……あ、も、もう……あ」
「いい子だ」

 理事長はそう言うと、珠白を机に座らせる。そしてコックリングを外した。トロトロと精液が溢れる。それを舐め取ってから、珠白の陰茎を飲み込み、丹念にしゃぶる。気持ちが良すぎて目眩がしたが、ここで理事長の口へと出せば、お仕置きが待っている。それに言うことは決まっている。

「早く中へ下さい」