【15】★
その後も、二人は片方あるいは両方で出かけて行った。両方出かける時は、俺は壁に繋がれている。別に逃げないのだけどと思うし、さらに言うならば、大人の玩具を突っ込んでいかれなくて良い……。片方が残っている時は、そちらと体をつないでいることが多い。そして帰ってきた側は、それがモンスターと相対した帰りであれば非常に昂ぶっていることが多く、俺を無茶苦茶に暴く。ただこの時は、俺も生還を体で感じて嬉しいから、あるいは元々そういうのが好きだったのか、いつも以上に感じてしまう。
今は、木馬に乗せられている。木工スキルでミスカが作り出した、オリジナルの代物だ。R18制限の関係で、VR版では大人の玩具もレシピに加わっていたらしい。二人はそろって勧誘に出かけている。俺はつま先がギリギリ付く高さで、手首で天井に釣られている。これで力を抜くと、木馬についているバイブが中へと入ってくる。先端はもう入ってきてしまっている。これで穿たれると、俺はおかしくなる。全体重をかけると木馬は自動的に動き始めるから、腰を落としたら最後なのだ。プルプルと震えながら必死に耐える。VRだからなのか、手首には痛みはない。だが、足はもう限界だった。
「ぁ……」
ついに俺の体からは力が抜けた。
「ひっ!!」
一気に奥深くまで巨大なバイブに貫かれ、俺は目を見開く。酸素が喉で凍りつく。
「あ、あ、あ」
木馬が動き始めた。その度にグリグリと内部でバイブが動き、俺の前立腺を嬲っては、逆側のイチへと先端を移動させる。ぐちゃぐちゃにかき混ぜられる。そしてそのバイブ自体も小刻みに振動しているのだ。
「やぁああああ」
俺は今も根元を戒められている。一人きりで残されている時はいつもだ。一人でイったら許さないと言って、二人は笑っていた。だが、すっかり空イキを覚えてしまった俺の体は、中だけでも何度でも果てられる。もう、こんな風になってしまったら、きっと一生普通のSEXでは満足できないだろう。
次第に木馬の動きに合わせて、俺は自分で腰を動かし始めた。より気持ちの良い場所に当たるようにと、無我夢中で動く。涎が唇の端から溢れた。
そこへ扉が開く音がして、リュートが帰ってきた。ミスカの姿は無い。
「悪い、ヤりたい、無性に。お前を抱きたいんだ、バジル」
血濡れで帰ってきたリュートは、そう言うと、木馬の動きを足で止めて、俺の頭上の拘束を解いた。木馬から下ろされた俺は、必死で息をしながら、リュートのベルトに手をかける。もう仕込まれきっていた。彼の下衣を下ろして、俺は陰茎を咥える。既に反応していた太い肉茎を、俺は唇で飲み込んだ。――こうすれば、気持ちよくしてもらえると知っている。しばらくフェラをしていると、リュートの吐息が荒くなった。
リュートは俺の服を強引に剥ぐと、迷わず中に押し入ってきた。
「うあああっ、ン――!!」
「絡み付いてくるな、相変わらず」
「あ、あああっ、あ、あ、前も外して、あ、ああ」
「やだね」
「うああああ」
直接的に前立腺を突き上げられて、俺は中だけで果てそうになった。だが、陰茎は戒められたままだから、何も出ない。反り返った俺の先端からは、たらたらと蜜が溢れている。しかしそれに構う様子はなく、俺を押し倒したリュートが動く。後頭部が床にぶつかった時、庇うように首の後ろに手を回された。俺もリュートに抱きつく。右の太ももを持ち上げられて、斜めから何度も突き上げられ、俺はむせび泣いた。俺はこの角度が一番好きだ。
「早かったな、リュート」
そこへミスカも帰ってきた。上着を脱ぎながら歩いてきたミスカは、俺達の隣でしゃがんだ。
「代わってくれ」
「悪いまだ無理。なんなんだろうな、敵倒すと、抑えられなくなる」
「同意だ。俺にも分からない。ただ、どうしようもなくバジルが欲しい」
「あ!!!」
そう言うと、ミスカが俺の乳首を横から噛んだ。その刺激に目を見開く。
その後体勢を変えられて、俺はいつものように、もうなれた四つん這いの姿勢にさせられた。猫のように膝をつき、後ろからはリュートに貫かれ、口はミスカに暴かれる。二人は果てる時、それぞれ陰茎を抜いて俺の体を白く汚した。しかし俺は、出すのを許されなかった。
それから俺は、両足首に枷をはめられ、M字に足を広げられて、四肢で中に吊るされた。全てが二人に丸見えだ。その不安定な姿勢で、今度はミスカに貫かれる。そうされながら、ロウソクを手に持つリュートを見た。
「あ、ああっ、あ!」
たらりと蝋が、俺の首筋に落ちた。熱くはない。だが、一瞬そう錯覚する。さんざん動いてから、再びミスカが陰茎を引き抜き、俺の体に白液をかけた。全身が、赤いロウソクと白い精子で染められる。なのにまだ、出せていない。俺の太ももが震えた。
「いやああああああああああああああああ」
その時ミスカが、俺の陰茎から尿道に黒い棒を押し込んできた。ズズズと入ってきたそれが、俺の前から前立腺を刺激する。
「すごいな、後ろの孔が閉じないで誘ってる」
「蠢いているのが見えるようだな。しかしリュート、ロウソクとは良い趣味だ」
「生産レシピにあったんだよ。もっともっとバジルの事を気持ち良くしてやらないとな」「これ以上にか?」
「あああああああああああああああああ、ああああああ」
トントンとミスカが棒の先をつつく。俺は絶叫した。 そこへリュートが、巨大なバイブを取り出した。今まで見た中で一番巨大だった。
「この太さなら、俺達二本分に匹敵するだろ」
「あ……――!!!!!」
それを挿入され、スイッチを入れられた時、俺は声を出せなくなった。
先端でグリと内部から前立腺を刺激され、俺は気絶した。