【六】



 ――その日を境に、僕は風紀委員長に呼び出されるようになった。

「ん……フ……」

 本日はハンカチを噛みながら、僕は仮眠室の扉に手を付いている。
 隣室に、いつ他の風紀委員が戻ってくるか分からない状況で、風紀委員長に貫かれている。

「っ、ふァ……ん、ンぅ……っは」
「随分と気持ち良さそうだな」

 風紀委員長はゆっくりと僕に抽挿する。
 その動きが焦れったくて、僕の体が震える。
 じっとりと肌が汗ばんでいて、僕は体がフワフワしている。

「んゥ……フ、は……ンん、ふ……ッっ」
「初めてだった癖に、随分と淫乱な体になったな」

 風紀委員長に耳元で囁かれ、僕は羞恥から涙を浮かべた。
 全身が熱い。
 立ちバックで奥深くまでグっと貫かれた時、僕の体が跳ねた。

「ああ……」

 感じる場所をグリと刺激され、思わず僕は、ハンカチを口から落とした。
 すると吐き捨てるように、風紀委員長が笑った気配がした。
 風紀委員長は僕の腰を掴むと、激しく打ち付け始める。
 僕はもう、声を堪えていられなくなった。

「あああああ! うああ、あ、あ、ア――!!」
「良いのか? 誰かが来たら、そんなに声を上げたら聞かれるが?」
「ん、あ、だ、だって、あ、あ、ソコ、ソコは……ひゃ、ッ」
「俺は聞かれても困らないがな」

 僕の頭が真っ白に染まる。
 出る、と、そう思った瞬間、風紀委員長が僕の根元を手で戒めた。

「!!」

 ほぼ同時に、感じる場所を一際強く貫かれ、僕は目を見開く。

「いやあああああ!」

 僕はそのまま、空イキさせられたのだった。
 立っていられなくなり、崩れ落ちた僕を、風紀委員長が抱き留める。
 そして床に座り、後ろから僕の首筋を噛んだ。

「あ、あ……――ッ」

 その間も敏感になっていた体は、与えられる感触を快楽に変換する。

「ひ!」

 風紀委員長が僕の陰茎を撫で上げた。
 今度こそ射精し、僕は意識を飛ばしてしまったようだった。