13:ダンジョン経営者連合会開始の待ち時間(★)


 それから集まった、魔王は、(ダンジョンマスター) 別の部屋へと移動させられた。
 僕の右隣には北斗が座っていて、左隣にはアルカナが座っている。

「おや、久しぶり」
「どうも」
「随分と色っぽいなぁ」

 アルカナの言葉に、先ほどの北斗との情事を思い出して、僕は思わず赤面した。

「待ってる間に抜いてきたの?」
「それは、その……」

 追求されて、僕はうつむいた。袖をぎゅっと握ってごまかす言葉を考える。
 北斗はといえば、周囲の魔王達と話している。

「別に隠さなくても良いのに」

 まるで当然だという顔で、アルカナが微笑した。

「僕もさっきまで?の部屋使ってたしね。そうだ、他の魔王を紹介したいんだけど、会ってくれない? なんだか幹事の一人が急用で遅れるらしいから、後三十分は始まらないし」

 そう口にしてから、アルカナに耳元で囁かれた。

「相手は北斗でしょ?」
「っ、何で?」
「その真っ赤な顔見ても分かるけど、何よりレベルだよ。北斗のレベルをいっきに500もあげてるなんて、此処で見渡す限りグリム君しかできないでしょ」
「そっか。なるほど」
「君に近いのなんて。それこそ今遅れてるギルベルトくらいたよ。此処じゃちょっと話しづらいしもっと静かな部屋に行かない?」
「え、ああ、うん」

 僕はアルカナに従って『魔王同士?』の部屋に入った。

「!」

 アルカナの施錠する音を聞きながら、ベッドの上には必死にフェラ筋骨隆々としていて(Lv.37)の男がいた。

「紹介しますね。口に咥えている方が、【ワーク】。レベル上げを手伝ってあげているんだ」

 唇が上下するたびに水音が響いてくる。

「本当に下手くそだな」

 そういった彼を今度はアルカナが見る。

「あちらは【ポリオ】」

 どこからどう見ても、合意には見えなかった。少年の後孔には太いバイブが突き刺さって振動しているし、根本には金属の輪が填められていて、先走りの液だけが時折垂れていく。

「おねが、お願いします。も、もう」

 頭を何度も何度も振りながら少年が涙を流している。

「だからしっかり咥えて俺をイかせたらな」

 嘲笑したポリオの前で、どんどんワークのものがそそり立っていく。

「ワークを助けたい?」

 その言葉に頷いて――だけど多分、本当は僕自身があんな風にされたいような気がして、自分の体を呪った。

「助けてあげようか?」
「うん」
「じゃあ代わりに、僕に抱かれて。陰茎の方は、ポリオが見本を見せてくれるって」
「しかたねぇなぁ」

 そんなこんなで、僕は下衣をおろされた。
 アルカナに後ろから抱きしめる形にされて、ポリオに陰茎をまじまをしている少年――初心者魔王(Lv.95)と、見た目は壮年でじっと眺められた。

 するとアルカナが僕の耳元で囁いた。

「見てるだけで感じちゃったんだ」

 ローションをたぐり寄せながら、アルカナが笑っている。
 確かに僕の自信は、頭をもたげ始めていた。

「うあぁっ」

 その時陰茎をポリオに口へと含まれていた。

「ワーク、しっかりと見て勉強してね」

 バイブを後孔に入れられたまま、口を解放された少年が、涙をこぼしながら僕を見る。

「っ」

 すると、香油を男根に塗ったアルカナに、後ろから押し入られ、突き上げられた。
 北斗と先ほどしていたからなのか、香油の性なのか、簡単に中に入ってくる。
 腰をもたれて深々と貫かれた。
 そしてそれを見守っていたように、再びポリオに陰茎を口でなめられる。
 両方の指が僕のそれをなで上げながら、先端を舌で刺激される。

「あ、ああッ」

 僕は思わず声を上げた。後ろから、アルカナに乳首をはじかれたからだ。
 しかし、しかし、だ。
 僕は、≪嘆きのヘンゼル≫……フェラチオ能力を持っているのである。レベルが上がった今では(最強)になっている。ポリオの口淫は、僕にとってはレベルが低すぎて、ただただもどかしくてならない。その上、深々と貫いているくせに、動くでもなく、羽を撫でるように、アルカナに乳首を転がされ、体が震えた。

「や、止めて」

 気づくとそう口走っていた。

 ――もっともっともっと、気持ちよくなりたい。

 僕は思わず腰を振っていた。ポリオの口へと陰茎を押しつけながら、歯をかみしめて視線だけで振り返る。

「もっとして……ッ、動いて!!」

 僕の中の羞恥心が行方不明になった。瞳が蕩けていくような気がして、僕は熱い吐息を吐きながら、生理的な涙をこぼしそうになる。

「――本当にエロい顔するよね、グリム君て」

 苦笑するようにアルカナ言い、腰を動かしてくれた。

「ああっ、ンあ――ッ、あ、あああッ」

 そうされて僕もまた腰を動かすと、ポリオが、口を離して苦しそうにした。
 咳き込んだ唇には、僕の先走りの液がついている。

「ッ、あ、それじゃあ……」

 僕は思わず目を静かに瞬き、ついに涙をこぼした。

「前が寂しくなった?」
「ン」

 今度はアルカナが僕の陰茎を撫でる。

「違、う、アア。み、見本にならないと思って……ンああああ!!」

 僕の言葉に深く中を突き上げながら、アルカナが僕の耳元で笑った。

「じゃあ実地で、グリム君が見本見せてよ」
「ひゃッ」

 そう告げたアルカナが、僕を四つんばいにして、また後ろからガンガンと突き上げる。

「ワーク、おいで」

 そしてアルカナが、まだ後孔にバイブが突き刺さったままの少年を呼んだ。

「今からグリム君が、見本を見せてみるらしいから、体で覚えない」
「は、はいっ」

 辛そうに頷いたワークが、僕の前に膝立ちになった。

「さ、ちゃんと見本見せてね、グリム君」

 アルカナが愉悦まみれでそんなことを言う。

「や、あぁあ、む、無理だよ、後ろをされながらなんて」
「ワークだって同じ条件だよ。ね?」

 確かにそうだと思い、僕は静かに少年の陰茎を口に含んだ。

「アアアア!!」

 するとぼろぼろと少年が涙を流してあえぐ。
 そうだった、彼の根本には輪がはまっているのだ。
 その時急に、アルカナに感じる場所を突き上げられる。全身が電流が走ったような感覚がして、僕の体が震えた。ワークの小さな陰茎を咥える僕の口からは唾液がしたたった。

「ッッッ」

 少年は必死で声をこらえているようだった。目を伏せていて、睫が揺れている。

「アルカナッ」
「どうかしたの?」
「輪、取ってあげて。これじゃあ、覚えるなんて無理だよ」
「確かに一理あるね。じゃあグリム君が代わりにつけてくれる?」

 その言葉にぞっとしたけど、仕方がないかもしれないと思った。

「わ、わかったから」

 すると唇で弧を描き、僕が擦っていたワークの陰茎から、アルカナ側をはずした。僕の顔には、少年の白濁とした液がかかった。たらたらと僕の頬をつたっていく。それを認識した瞬間には、僕の陰茎に輪を填められていた。

「うあぁぁぁああ!!」

 その瞬間、アルカナの動きが速くなり、僕の感じる場所だけを突き上げ始めた。

「ワーク、見本を見せてもらったんだから、やってご覧」
「うぁ、は、はい」

 まだバイブはそのままの状態の少年は、再び陰茎を立ち上がらせながら、僕の自身を口に含んだ。

「!」

 そして驚くことにその腕前は、ポリオよりもずっとずっと上手かった。

「や、ぁああ!!」

 思わず僕が声を上げると、アルカナがクスクスと笑った。

「ワークはね、他のスキルを上げないで、フェラと指先の感覚だけを上げてるんだよ。僕の犬なんだ」
「ひゃ、あああ!!」

 前と後ろから攻められて、目の奥がチカチカと白に染まっていく。

「ヤダ、やだよ、イきたッ――っあああ!!」

 繊細な指先で刷り上げられて、ちろちろと舌で鈴口を嬲られるたびに僕の背は揺れた。
 再び、位置を変えるように抱き直されて、今度は真正面から、ワークに陰茎を吸われる。

「ああッン――!!」

 その上アルカナにも緩急をつけて、角度を変えて嬲られた。

「うあ、あ、はぁ」
「出したい?」
「う、ん」
「じゃあ連絡先を教えてよ。僕はまだまだ足りないから。教えてくれたら、時間もあるし、今日はこの辺にしてあげるから」

 鳴きながら頷いて、僕は透明な名刺のようなものを出現させた。

「――こんなに簡単に出せるって事は、北斗に渡した時に、教えてもらったんだ?」
「それは……」
「僕、歳も近いし、結構勝手に北斗のことをライバルだと思ってるんだよね。だからあっちだけレベル上がるとか、見過ごせないんだよね」
「あああッ、やぁああ!!」

 深く貫かれて、今度はゆっくりと引き抜かれ、アルカナの長いものが僕の前立腺を刺激する。気持ちいい、気持ちよかった。

「これは、僕の連絡先。もらってくれるかな」
「うん、うん、アッ――っあああ、あっ」

 何度も何度も頷くと、アルカナが前の拘束を把持してくれて、ひときわ強く突いた。
 その瞬間、僕はワークの口の中に精を放った。
 ぐったりとしてしまい僕はアルカナに背を預けたのだった。