----宵と紫陽花----

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　第二次世界大戦で敗戦しなかった仮想歴史の後の近未来。
　藩政が復活していて、江戸懐古運動により和装が主流の大日本帝国。
　帝国軍の軍人や、第三吉原と呼ばれる歓楽街での、色恋模様のお話。

　※会津自虐歴史史観といわれるような、所謂史実としては（？？？）な題材を用いていますが、別段作者の思想ではなくただの創作です。
　戦争描写が含まれますので、苦手な方は回避願います。

　第二次世界大戦を、幕末のように薩長出自の軍人の提案により敗戦を回避した、パラレル日本の近未来国家。
　江戸懐古思想により和装が主流で、洋装は店員や軍人が主体。
　スマートフォンといった最新技術と、古くからの技術が混在している。

　WW2の際、そのまま戦うべきだと主張した会津出自の軍人と薩長の軍人による、軍内部での騒乱が起きた件。
　これを機に、会津藩出身の軍人や民は差別されるようになる。

　藩政が復活し、47の都道府県に1つの藩が原則置かれ、その藩主が元老院議員として政治を行っている。

　第一次（幕末）、第二次戊辰戦争の際、ともに先を見る目が無かった愚かな人々として蔑まれている。

　いずれの戊辰戦争においても官軍となり、見る目がある英雄と考えられている。
　実際、実力者が多い。ただし、そういった英雄と自分を同一視して、周囲に横柄に当たる者もいる。

　スパイ天国と呼ばれる大日本帝国に新しく組織された諜報機関。

　戦争の兵器後遺症により女性の出生率が著しく減少していることと、観光資源として、旧日野市から多摩市にかけてに作られた遊郭街。
　男娼が多いが、服装は江戸時代の遊女に似ている。