【十五】ゴミ(SIDE:リアス)
「ところで、ムメイ」
軍服に着替えて執務室に現れたムメイに対し、俺は笑顔を向けた。
「物語想像区画であるエリアーデの街に、明日から俺と貴様が派遣される事に決まった。今後は俺も直接魔導書を閲覧出来る事になった。この意味が分かるか?」
「……大変喜ばしく――」
「もう貴様は用済みだという事だ。貴様に魔導書を運ばせる必要もなければ、変換させる必要もない。が、まだまだ飼い慣らしてやるから安心して良いぞ」
そうして、捨ててやる。もっとボロボロにしてから。