【二十一】ここは?(SIDE:シノン)




「……?」

 目が覚めると、俺はシーツをギュッと握り締めていた。

「!」

 そして気づけば、後ろから貫かれていた。最初、俺はリアス兄上の事を思い出して恐怖した。だが、怯えながら振り返れば、そこには神様の顔があった。そうだ、確か俺は、兄上に、セギ神の家まで連れてこられて、そうして――……ああ、兄上のを咥えているのを見られてしまって、それから?

「ん、ぁ」
「あ、目が覚めたか?」
「あ、あ、ッっ……あ、神様、え? あれ、俺……」
「薬は抜けきったみたいだな。が、俺が止まらなくなった。もうちょっと耐えててくれ」
「んン――!!」

 よく事態が分からなかったが、その後、何度か中に出された。
 その内、俺は媚薬の熱とは異なる穏やかな快楽に飲まれて、眠ってしまったようだった。