【二十二】守りたい者が出来た結果(SIDE:セギ)




 ――緊急避妊のための魔術を俺は展開する事も忘れなかった。
 リアスという鬼畜が何をしたか不明だったからだ。無論、妊娠魔術を使わなければ男同士では子供はデキないが、念のため。

 無論、絶対に許す予定は無い。いくらシノンの兄だとしても、だ。それは変わらない。俺は久しぶりに、実家を頼る事に決めた。柵が嫌で抜け出し旅に出た俺ではあるが、愛する者を守るためなら、何でもしようではないか。